予備校に通うお金と教育ローンの利用

公開日:2018年07月26日

文部科学省の調べによると、平成29年度の高校を卒業した現役生徒の大学等進学率は49.6%(浪人を含むと52.6%)でした。

この割合は軒並み増加傾向にあり、平成20年度から比べると約3%上昇しています。また、別の調査結果ではありますが高校生全体の通塾率は約4割とされているため、大学進学率と通塾率が比例することが分かっています。

もちろん予備校に通うことは必須ではありませんし、個人学習により希望校に合格した生徒も多くいます。しかし、少しでも合格率を高めたいのなら予備校に通うのが一般的でしょう。

予備校の費用は、基本的に生徒が対策したい科目を選択して受ける単科式形態になっています。つまり選択科目が多いほど費用も高くなるシステムです。

例えば、私立大学の文系なら国・英・社の3講座ですが、公立大学なら国・英・社・理・数の5講座になるので費用もアップします。また、夏期講習や冬期講習も別料金になるので、一概にいくらの費用がかかるとはいえません。

ただ、目安として、大学受験を控えた高校3年生の予備校通いにかかる費用は1年間で40万円~100万円とされています。よって、余裕を持った予算組みをするのなら100万円は見ておいた方がいいでしょう。

予備校に通う費用が100万円もかかるとなれば、それを簡単に捻出できる親御さんはあまりいないでしょう。どこからかお金を工面してこなければなりませんが、そこで多くの方が利用しているのが「教育ローン」です。

教育ローンとは、教育に関する資金全般に使えるローン商品のことです。入学金、学費、教材費、制服の代金、学習塾・予備校の費用などに充てることができ、一括で借りて毎月返済していきます。一口に教育ローンといっても、どこから借りるかによって限度額や金利に違いがあるため、適した商品を選びましょう。

教育ローンの種類とメリット

教育ローンの種類を大別すると、以下3タイプがありますが、それぞれ特徴があるので、条件に合った種類の借入先を選びましょう。

  • ・「国の教育ローン」
  • ・「民間金融機関の教育ローン」
  • ・「予備校独自の教育ローン」

国の教育ローンとは

国の教育ローンとは、日本政策金融公庫が扱う「教育一般貸付」のことです。

融資条件は、世帯年収と子供の人数によって決まるため、利用者は制限されています。借入限度額は子供一人に付き最高350万円、金利は固定金利です。年によって変わりますが、年利2%程度で最も低金利で借りられるのが特徴です。

民間金融機関の教育ローンとは

民間金融機関の教育ローンとは、都市銀行・地方銀行・信用組合・信用金庫・ろうきんなどの民間の金融機関が扱う「目的別のローン商品」のことです。

融資条件は金融機関によって変わりますが、保護者の返済能力が審査に大きく影響してきます。借入限度額は300万円~500万円、金利は年利3%~5%が全体の目安です。

それぞれ有担保型、無担保型、変動金利、固定金利があるので、適した商品選びをしなくてはなりません。

予備校独自の教育ローン

予備校独自の教育ローンとは、大手予備校が信販会社等と独自に提携して斡旋しているローンです。

融資条件は予備校によって変わりますが、その予備校に入学すること、優秀な学業実績があることなど審査条件は優しくありません。

また、金利が特別低いということもありません。そのため、予備校独自の教育ローンをはじめに検討するのは現実的ではないでしょう。

カードローンやキャッシングは?

さらに借りやすさでいえば、銀行・消費者金融・信販会社が扱う小口融資であるカードローンやキャッシングもあります。

用途は自由なので、教育資金に充てることも可能です。ただし限度額は高くても50万円とされており、金利は法律上の最大利率での貸付になることがほとんどなので、利息の負担は大きくなります。

それを踏まえても一番いいのは公的融資、それが不可能なら金融機関のローンでしょう。

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